岩戸寺・成仏寺

 国東半島で行われる代表的な火祭り「修正鬼会」(重要無形民俗文化財)が行われるお寺です。岩戸寺は偶数年の旧正月7日に、成仏寺は奇数年の旧正月5日に行われています。
 岩戸寺は山号をつけて「石立山岩戸寺」と呼ばれ六郷山末山本寺です。参道を登ると二体の仁王像が迎えてくれます。参道の右側に本堂・庫裏・山門があり、左側及び本堂上側には坊跡が残っています。この参道をさらに登ると石の鳥居があり重要文化財の国東塔(以前は国が指定した文化財は国宝と呼ばれており説明の石塔には國宝岩戸寺国東塔とあります。現在の文化財保護法に基づく国宝ではありません)があり、さらに石段を登ると左側に修正鬼画会の行われる茅葺きの講堂があります。
 この参道の一番奥に奥の院があり、県指定有形文化財の「木造薬師如来座像が安置されており、その左手に六所権現があります。
 国東半島の多くの岩屋は「鬼が住んでいる」とよく言われますが、この奥の院の裏手にも鬼の住んでいたような洞窟があります。私はこの鬼の正体は、ひげを生やした宇佐宮弥勒寺の山岳修行僧であったのではないかと推察しています。

 もう一つの修正鬼会の行われる成仏寺は山を一つ越えたところにあります。岩戸寺のような伽藍配置はありませんが、山門には4体の仁王様があり、参拝者を出迎えてくれます。

岩戸寺参道の仁王像 本堂はこの右奥にあります。 奥の院及び六所権現に続く参道 鳥居は六所権現の鳥居で神様と仏様が同居しています。
国東半島最古で最も美しいと称される国東塔(重要文化財) 修正鬼会の行われる講堂
奥の院の本尊 木造薬師如来座像 奥の院奥の岩屋
六所権現と狛犬 岩戸寺本堂・庫裏
龍下山成仏寺 成仏寺山門横の仁王像


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