香下ダム

 香下ダムは、宇佐市の農業用水を賄うためのダムとして、日出生台演習場周辺障害防止対策事業(防衛施設庁の補助)により、22年の歳月を費やし、平成7年に完成しました。
 宇佐地域は瀬戸内気候のため年間雨量が少なく幾度と無く干害の被害を受けてきました。そのため駅館川の上流に日出生・日指の両農業ダムを建設し対応してきましたが、日出生ダムの流域の73%が日出生台演習場になっているために荒廃し、保水力が低下していました。この減水分を確保するための水源として建設されました。
 総事業費 79億3900万円 事業期間 昭和49年度〜平成7年度 コンクリート重力ダム ダム高さ 40.6m 総貯水容量 2,200,000立方メートル 

 このダムは随分昔から計画されてきましたが、岩質が悪く立ち消えになっていました。昔は費用のかからないロックフィルダムとして計画したと思われますが、障害防止事業として取り組んだため、金のかかるコンクリート式ダムでも可能になり、日の目をみました。(受益者負担なし)

 昭和33年の干ばつで宇佐地域は壊滅的な被害をうけました。大型の揚水ポンプで川の底水を汲み上げ、用水路に流していました。魚の死骸があちこちに浮き、田舎の子供の楽しい遊びであった「魚釣り」も奪われました。

 このダムのある所は昔「いんたろ」と呼ばれていて、「クロジン」「アカジン」と呼ばれる10p位の魚がいました。赤茶色のものと、黒いものがおり、刺されると痛くて「ジンジン」としびれるのでそういった名前が付けられたのではと思います。正式名称「アカザ」ではないかなと思います。最近は見かけません。(川に行くこともなくなったけど) 大川(恵良川のこと)には生息せず、水の綺麗な、水温の冷たいところにいました。体型は、なまずに良く似た淡水魚の『ギギュウ』そっくりですが、ギギュウみたいに大きくなりません。

 この「いんたろ」ホタルがすごく沢山飛んでいました。ダムの建設による環境変化により一時少なくなりましたが、しぶとく生きながらえ、現在ではダムの上流及び下流で子孫が増えてきています。毎年6月10日頃が見頃かな。8時15分から45分までが最高。

 今年は(H24)雨が多く降ったので満水状態です。H24.9.14 NHK大分「好きっちゃおおいた」での香下ダム湖畔まつり放送用に撮影しました。カヌー・納涼船・水中ローソク・花火大会の会場になります。  H24.9.14 NHK大分「好きっちゃおおいた」での香下ダム湖畔まつり放送用に撮影しました。ダムを一周するジョギングコースは、地元の方々の健康作りの場になっています。 
 ダム公園(上流)の桜並木  標高444mの妙見山登山口 他にも登山ルートはありますが、ここは時々地元の方が手入れをしています。頂上は見晴らし良好で、戦国時代の山城「妙見岳城」の跡があります。
香下ダム上流部の公園 地域の方々が協力して整備をしてきました。 香下ダム上流部の公園
 香下ダム堰堤下 24.04.05  香下ダム堰堤下24.04.05
 合歓木(ねむの木)の花 葉っぱをさわると眠ります。(葉を閉じます)  合歓木(ねむの木)の花
 ハワイにあるアメリカねむの木も、そっくりの花を咲かせます。  ホタルは桜の咲いていたところの直ぐそばです。黄色がすべてホタルです。現在(09.06) 子孫が増えて乱舞しています。香下ダム上流部
 藤の花 香下ダムの綺麗な水と、湖畔に映る妙見山の緑を堪能しながらの散歩なので、上記評価の「ちょつとおそい」よりも遅くなってしまいます。



香下ダム湖畔まつり(H24.09.16)

すべて見せます!


なに!・・・変な言葉を使うな!・・・一瞬ドキリとするではないか!・・・

 水神様に豊作祈願と安全祈願などをお願いしました。  さあ、いよいよ第18回香下ダム湖畔まつりの開会です。開会宣言をする○○さん
 宇佐市長さんからお祝いの言葉を頂きました。   開会式が始まったら雨が降ってきました。水神様にお願いしていたのに・・・ けれども大勢のお客さんです。
 院内特産の「どじょう」のつかみどり。・・・の予定でしたが、つかむのが難しくて袋ですくわせました。 それでもなかななか難しかったようです。「どじょう」にとっては、受難の日となりました。  雨なんか吹き飛ばせ! USA響鬼連さんの踊り。
 地元香下郵便局の宣伝ブース 射的&輪投げ 「年賀はがき」も よろしく!  あれー? 横光克彦先生ではないですか! 雨で餅まきが出来なかったので、餅配りを手伝ってもらいました。
 テントの中では、地元婦人会を始めとした各団体が、祭りを盛り上げてくれました。  一所懸命に準備した「最長そーめん流し」・・・ 「流さないそーめん流し」 になりました。
でも、大変美味しかったです。


「香下ダム湖畔まつり」は、香下ダムの綺麗な水と妙見山の緑を活用し、宇佐市両川地区民相互のふれあいと他地域との交流を促進して、地域の活性化を図る目的で始められました。地区民はダムの周囲に桜の木を植え、草刈り等積極的に参加し、環境整備に関わってきました。
 春の梅の花・桜の花は特に見事です。また、ホタルの里としても定着してまいりました。ダム周囲はジョギングコースとして、地区民の健康促進に一役かっています。
 祭りは準備と後片付けが大変な作業となります。地区の皆さんが協力して行います。その様子の一部を紹介しましょう。

 今回はNHK大分のイベント情報番組で湖畔祭りの紹介をしてくれました。実は開会宣言をした○○さんが生出演し、約6分間祭りとダムの宣伝をしました。夕方のニュースでも紹介されました。  テレビに出た○○さんの法被です。法被は借り物なので襟の文字は手作りです。
 餅まき用の「紅白餅」の準備。餅を入れる俵の準備も!  お客さんに気持ちよく過ごしてもらうため、トイレの掃除も欠かせません。車椅子用トイレもありますよ。
 さあ、カヌー・納涼船・浮桟橋の準備もバッチリ  納涼船の管理も欠かせません。
 前日の準備、さあ頑張るぞ!  軽トラックでの机・椅子の運び込み
 「最長そーめん流し」の設営。竹は半分に切るのではないそうだ。  朝6時からの「真竹」の切り出し
 祭りは暗くなるまである。 照明もバッチリ  さあ 会場の放送機器の設営も終わったし、他にすることはないかなあ? 


(H21.07.19)

 メイン会場  水中ろうそく
 地元太鼓チームの演奏  花火大会


inserted by FC2 system